2009年11月15日(日)、こども発達センター「ひまわり」ホールにて「第14回豊田市こども発達センター公開セミナー」を開催いたしました。昨今、国も食育基本法を制定し食に関する総合的な教育を推進しており、医療・歯科医療・介護・教育・保育分野等あらゆる年齢層において摂食・嚥下障がいへの関心が高まっている中で、本年度は、テーマを「楽しい食事にするために~子どもの発達と特性に合わせた食育~」として食事支援をとりあげました。
重症心身障がい児(者)関係の通園施設職員、肢体不自由養護学校の職員など今まで参加されてこなかった分野の方々に申し込みを頂き、たくさんの方にご来場頂けました。
午前中の基調講演では、弘中祥司氏(昭和大学歯学部口腔衛生学教室准教授)に「食べる機能を育む~上手に食べるとは?~」と題して、子どもの食べる機能の発達と乳幼児の食事に関する一般的な話から、様々な障がいにおける摂食・嚥下障がいについてお話いただきました。実際のお子さんのビデオや写真を多数お見せいただき、楽しいお話で、知識の整理と、上手に食べるためのすぐに生かせる工夫などを教えていただきました。
午後のシンポジウムでは子どもの発達と特性を尊重しつつ楽しい食事を実践されてこられた親御さんの体験例を、重症心身障がい児の親の立場から小山さんに、偏食・こだわりのある自閉症児の親の立場から溝口さんにお話頂きました。お子さんの食事についての多くの困難を、様々な方からの支援を受けながら、家族全員で乗り越えてこられたお話で、今、年齢の低いお子さんの食事について悩んでおられる方々がとても励まされ、また支援者側にも親御さんの気持ちに気づかされるお話でした。
その後は、当センターの開設以来の食育(食べ物そのものと食べ方)についての取り組みを、当センター作業療法士斎藤啓子が発表しました。食事の支援を行うに当たり、①口の働きに適した食物形態の提供(他職種が連携してレシピ集を作成し調理実習を実施)、②生活リズムを整え食べる意欲を育てること、③口の中の状態をよく保つこと、④偏食の強いお子さんについては口の中の感覚のアンバランスに配慮した支援を工夫することが重要であることをお話ししました。参加者の方に多くのヒントを提供できたのではないかと思われます。
たくさんの方のご協力により、大盛況のうちにセミナーを終えることができました。本当にありがとうございました。 |