「豊田市こども発達センター15周年記念セミナー」を開催いたしました。
 
 
 

2010年11月7日(日)、こども発達センター「ひまわり」ホールにて「豊田市こども発達センター15周年記念セミナー」を開催いたしました。当日は天気にも恵まれ、247名もの方々に参加していただきました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。
また、ひまわりネットワークの特集として、豊田市こども発達センター開設15周年を取り上げていただけることになりました。当日にはテレビ取材もあり、とよたNOW当日のニュースの中と、11月15日から1週間の特集の中で放映されました。ご覧いただけた方もおみえかと思います。ひまわりネットワーク様にはこの場を借りて厚く御礼申し上げます。
豊田市こども発達センターは、開設以来15年間、子どもたちが地域で家族に囲まれ健やかに発達することを願い支援を行ってまいりました。しかし、この間に支援ニーズや社会状況も変化し、法律や制度も大きく変わってきました。そこで、開設15周年記念セミナーでは、今後どのように子どもの発達を支えていくのがよいのか、子どもの発達とその支援について皆様とともに考えてみたいと思い、テーマを「今、発達支援を考える」と致しました。
基調講演では、髙橋脩センター長が、「子ども・発達・障がい・福祉」という観点から、障がいのある子どもの発達と支援のあり方について話しました。シンポジウムでは、子どもの発達支援に関わっておられる4名の方々に、それぞれのお立場から、取り組みや課題についてお話しいただきました。療育・医療の立場から豊橋市こども発達センター長である平田清二先生、保護者・親の会の立場から愛知県自閉症協会副会長の岡田ひろみ様、保育・幼児教育の立場から三好桃山幼稚園園長の渡辺祥子先生、学校教育の立場から豊田市立西保見小学校教頭の福田香緒里先生にシンポジストをお願いしました。発達支援は、様々な職種や立場の人、本人と家族をはじめとした、多くの人々の連携が必須です。シンポジウムは、どのような発達支援が良いかの答えを出すことが目的ではなく、参加者が、地域で果敢に先進的な取り組みにチャレンジしている方々から様々な話を聞く中で、子どもの発達支援について、自分たちで何ができるかを考えるきっかけになることを目指しました。
その後、参加者からの父親支援に関する質問、幼児教育機関・保育機関と地域の学校との連携についての質疑、年長児の時から特別支援学級に通ってもらって順調に移行ができた子どもの紹介など、活発な意見交換が行われました。
最後に、センター長が、「筋金入りの思いの熱いシンポジストの話を聞いて、勇気とやる気をもらいました。皆様も、果敢にチャレンジされているシンポジストのお話を、ぜひ持ち帰って生かして下さい。各地域で様々な立場の人が連携して、取り組みが始まることを期待しています」とまとめ、シンポジウムは終了となりました。
たくさんの方々のご協力により、大盛会のうちにセミナーを終えることができました。本当にありがとうございました。

話の要旨は、Ⅰ.「こどもの育ちと発達支援」:ダウン症、脳性まひ、難聴、自閉症、ADHDなどの各少数民族としての障がい特性と発達経過がある。それを理解し、ユニークな特性と育ちの過程を踏まえた無理のない育ちの支援(スモールステップ)、それぞれの特性のある子として健やかに育つことへの支援が必要である。Ⅱ.「こどもの育ちと子育て・家族支援」:障がいのある人への福祉の支援目標として、障がいのある人の健やかな発達と豊かな人生の実現はもちろんのこと、父親、母親、同胞、祖父母を含めた家族の支え合い・育ち合いと豊かな人生の実現も重要である。家族支援をするためには社会を育てることも重要である。Ⅲ.「こどもの育ちと暮らし」:暮らしの中での支援が重要で、四つのリズム(一日、一週間、一年、生涯)、地域、個々の家族の特性に合わせて、普通の暮らしができるように工夫・配慮することが真のノーマリゼーションである。Ⅳ.「こどもの育ちと地域の支援」:子どもの発達支援は、地域の子どもと家族のすべてのニーズについて、生涯にわたり、一貫性をもって、どのような事態にも対応し続ける必要がある。そのためには、支援者一人の力は限られるので、地域で子どもの育ちを支える仕組み作り、サービスをシステム化することが必要である。
このように、子どもの発達支援を行う上で必要な様々な視点を学ぶことができ、参加者全員にとって非常に有意義な基調講演だったと思います。
豊橋市こども発達センターは、平成22年4月に開設されたばかりです。保健、福祉、医療の施設がいっしょになった複合施設「ほいっぷ」内にあり、その特性を生かした保健師との連携の重要さ、地域の特性を生かした支援の重要さを話されました。県内外各地から参加していただいた方々にとって、地域における今後の仕組み作りに大変参考になったことと思います。
つぼみの会は、43年前から活動を開始、ペアレントメンターによるピアカウンセリング、親子支援、きょうだい支援、祖父母支援などの家族支援を行ってきました。専門職の方々と連携して自分たちで実践してこられた、子どもと保護者にとって本当に大切な支援を教えていただきました。さらに、生涯に亘る支援の連携が必要であると話されました。参加して頂いた多くのお母さんお父さんにとって、大変勇気づけられるお話だったのではないかと思います。
三好桃山幼稚園は、昭和42年開設で、昭和47年から統合保育を実施されてきました。子どもにとって必要なのは、子どもを愛して刺激を与える多くの大人と、共に成長し合う多くの仲間であるとの考えから、開園以来自然な形で入園した障がいのある子どもの求めるままの環境整備を行い、すべての子どもに学びながら、カリキュラムを作り、実践し修正してこられました。また、平成19年からは特別支援教育プロジェクトを立ち上げ、定期的に保護者との話し合いをしながら、実践してこられました。近年、入園される子どもの保護者に統合保育への理解が進んできていることも紹介され、統合保育中の3人の子どもたちの姿もビデオで紹介して下さいました。本当に楽しそうに生き生きとした笑顔、またその子どもたちに自然に接している笑顔の仲間の子どもたちの姿をみて、参加された皆さんも非常に感銘を受けられたのではないかと思います。
平成17年から2年間、豊田市教育委員会学校教育課の就学指導担当としてお仕事をされていたときに、週25時間(それまでは週12時間のみ)の学級運営補助指導員の設置の実現にご尽力されました。現在、多くの肢体不自由児、自閉症などの児童生徒が補助指導員の支援を受けて地域の学校で教育を受けています。長く特別支援教育に携わられたご経験から、20年前の特殊学級の様子、10年前の様子、特別支援教育が始まった現在の様子を話されました。いずれの時代であっても、人と人とのつながりがとても大切であったと話されました。今後も、子どもと担任、担任と保護者、保護者と専門機関、専門機関と学校など、子どもを中心に、保護者・専門機関・学校のつながり、すなわち顔見知りになること、話し合いの機会をもつことが子どもの発達支援にはとても重要であると強調されました。
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