豊田市こども発達センターセミナー

豊田市こども発達センターセミナー

開催日:2021.11.07

第25回豊田市こども発達センター公開セミナーを開催しました

 令和3年11月7日に、第25回豊田市こども発達センター公開セミナー『みんなで暮らす地域社会~ダウン症・発達障がいのある子の生活を支える~』を開催しました。
昨年度はコロナ禍で中止となり、2年振りに、感染対策を行いながら豊田市こども発達センターおひさま(和会町)で開催しました。支援者や保護者など、豊田市内外から約50名の参加がありました。

講演1『ダウン症、発達障がいのある子の支援」 髙橋 脩

 ダウン症の歴史、発達や性格、発達障がいとの合併等について、長年の先生の臨床経験による知見を交えながらわかりやすく説明してくださいました。ダウン症は“遺伝学的な少数民族”であり、“ダウン症族” の定型発達に合わせて支援を行うこと、ダウン症のグループの中で健やかに育つよう支援するとお話がありました。いつ頃どのような発達的変化が見られるか、どのような社会的支援があるかを説明されながら、子どもの今後の発達や人生について「楽しみにしていてくださいね」「楽しい青年期が待っていますよ」と話されていたのが印象的で、安心や希望を語る支援は大切だと感じられました。また、発達障がいのある子どもの支援について、例えば逆手のバイバイなどの行動も、子どもの発達や行動の意味を理解することで、「できない段階から一歩前進」と肯定的に見え、発達の道すじに合わせた支援ができるというお話があり、子ども主体の支援について考えさせられました。参加者のみなさんは熱心に聴いていました。  
 最後に、新たな支援課題として、出生前診断により生まれる前から親子を支える仕組みづくりが必要であり、その1つに「正確で安心と希望を添えた情報提供」を挙げられていました。

こども発達センター

講演2 『たくさんの出会いから教えていただいたこと』 海老子 里美

 管理栄養士である海老子先生は、ダウン症や発達障がいのある子どもの栄養相談を長い期間担当されており、乳児期から成人期までのたくさんの貴重な写真やデータを紹介しながらお話ししてくださいました。
 ダウン症のある子どもについて、0歳からライフステージに応じた支援を合併症に気を付けながら継続すること、食形態だけではなく食べ方も相談すること、食事量は身長や活動量に合わせて決めることなど、豊富な相談経験があるからこそのお話を聴くことができました。
 発達障がいのある子どもについては、苦手な食べ物もあきらめずに試してみること、食事記録を付けて食習慣(特におやつ)を見直すこと、家族みんなで無理なく食生活を改善することなど、具体的な記録を交えながらお話ししていただきました。
 また、療育では、生活リズムを整え、身辺自立や人との関わりを大事にしていることや、巡回療育相談や移行児支援、保育所等訪問支援などで地域の方たちとつながっていることなども教えていただきました。すぐにでも子どもたちの支援に活かせる情報をたくさん得ることができました。


 質疑応答では、「診断名の有無に関わらず適切な支援が大切であること」「医療的ケアが必要な子どもが地域で暮らすことの現状や課題」「コロナ禍でも希望を持って過ごすこと」など、たくさんの話題が提供されました。

(講演の詳細は、後日療育紀要に掲載します。)

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