研究倫理審査報告
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豊田市福祉事業団では、日々の支援の検証と向上を目的として、医療・保健・療育・福祉に関するさまざまな研究を行い、 その成果を障がいのある方々の支援に活用しています。
私どもの研究の多くは、日頃の支援についてまとめた実践報告や統計調査、また現状把握や活動への評価を確認するためのアンケート調査などで、 薬物による介入や動物実験といった倫理を強く問われる可能性のあるものはほとんどありません。 しかし「人」を対象としたあらゆる研究では、対象者の人権尊重や個人情報への配慮を優先し、それが客観的に損なわれていないかの確認が必要です。
当法人では、臨床研究に関わる倫理的問題について厚生労働省及び文部科学省の指針にそって「豊田市福祉事業団研究倫理審査委員会」を設置し、審査を行っています。 また、臨床研究を実施する機関として、委員会委員名簿、開催状況、その他必要な事項を毎年厚生労働大臣に報告しています。
研究倫理審査報告
2024年度
- 児童発達支援センターと地域医療機関との連携に関する実態調査- リハビリテーション職種間の横の繋がりに向けて-
- 「聴覚障がい児」における他障がいの合併と、早期療育の現状と課題:地域中核市の取り組みを通じて
- 豊田市こども発達センター難聴児通園施設における保育所等訪問支援事業の取り組み
- 外国にルーツをもつ利用者のコミュニケーション満足度の確認および支援ニーズの検討 ー豊田市こども発達センターにおけるアンケート調査を通してー
- 限局性学習症と診断された中学生への支援に関する研究 ー多様な学習スタイルに対応できる支援を考えるー
2023年度
2022年度
- WISC-Vから見た自閉スペクトラム症児の認知的な特徴
- 出生前診断を受けた妊婦、家族への支援に関する検討
- 障がいのある子どもが利用する福祉サービス事業所で働く専門職種の実態調査 -専門職種間の連携に向けて-
- 日本の療育センター児童精神科における外国にルーツを持つ子どもたちの初診状況 ~日本人児童との比較から~
2021年度
- 小学1年生における読み書きに困難を生じる子どもの発見と支援に関する研究 ~MIM(多層指導モデル)実施校での読み書きのアクセントを通して~
- 自閉症スペクトラムと診断された3歳児における遠城寺式乳幼児分析的発達検査表とVinelandⅡ適応行動尺度の比較検討について
- 通所施設を利用する障がい者の健康状態に関する研究 (研究代表機関:名古屋女子大学 健康科学部健康栄養学科)
2020年度
- 自閉スペクトラム症の12誘導心電図における所見 9例の検討
- 三次元歩行分析による小児神経疾患患者の運動機能評価
- 愛知県における結節性硬化症の疫学
- 支援が必要な外国人児童の保護者と学校の要望に関する調査~文化やことばの違いがあっても必要な支援につながる体制を考える~
2019年度
- A市における難聴児システム―早期療育につなぐ重要性と療育施設の役割―
- 豊田市こども発達センターでの人工呼吸器利用児への口腔ケア
- ダウン症児の口腔機能の発達に沿った「離乳の支援ガイド」の作成
- 重症心身障がい児者をもつ家族の成人移行期特有の出来事への対処~家族の強みへの着目~
- 幼児期前期に知的障がいを伴う自閉症と診断された児の発達経過について―発達指数・知能指数の推移に着目して―
- 児童発達支援事業所の実態把握と研修のニーズ調査
- 生活介護事業所における作業療法士の役割~白質ジストロフィ症例を通じて~
- 地域において発達障がい・知的障がいの子どもの実態を定期的に把握する情報データベース構築に関するヒアリング調査
2018年度
- 知的障がい児(者)への栄養指導の地域医療機関以降における課題
- 豊田市障がい者計画:障がい者に必要な保健・医療サービスの実施」への協働 第2報
- 正期産出生の先天性片麻痺6例の検討
- 読み書きのつまずきに関する早期発見・早期介入に関する研究
- 切れ目のない支援に関する課題 中学校特別支援コーディネーターを対象としたヒアリング調査
- 類骨骨腫を合併した自閉症スペクトラム障がいの1例
2017年度
- 障がい児の特性に沿った食育支援
- 知的障がい者を対象とした体成分分析装置による体組成測定の試みと肥満予防方法の検討
- 家庭での「きらい!」をなくすための食事への取り組みの実態調査とリーフレット「お野菜もぐもぐ」活用後の意識変化
- 発達障がい児者等の地域特性に応じた支援ニーズとサービス利用の実態把握と支援内容に関する研究
- shuffling baby(お尻這い・いざりっこ)の予後
- 補聴器による療育経験が人工内耳装用児の音声言語発達に及ぼす影響
- 自閉症スペクトラム障害を合併したDuchenne型金ジストロフィ4例の検討
- 児童発達支援施設における利用環境向上に関する研究
- 障がいを併せ持つ難聴児の発達特性と療育に関する検討
- 結節性硬化症に伴う自閉症の特徴について
インフォームド・コンセントが個別に困難な研究について
研究を実施するときには、対象となる利用者および保護者の方々に対して、 研究内容について十分な説明を行い、同意を得ることが求められています。しかし、診療録や療育記録などからのデータを得て後方視的に統計をまとめる研究など一部の研究では、すべての対象者から「インフォームド・コンセント(説明と同意)」をうけることが物理的に困難なことがあります。
そのような研究が実施されているときにはホームページへの掲載によって広報することとし、インフォームド・コンセントに替えております。(現在、調査中の研究は下表のとおりです。)ご自身やご家族が対象に含まれると思われる研究について疑問などのある場合にはご連絡をいただければお応えいたします。ご了解くださいますようお願いいたします。
調査期間 | 研究課題名 | 調査対象 |
---|---|---|
2023/2/28~2023/5/31 | 日本の療育センター児童精神科における外国にルーツを持つ子どもたちの初診状況 ~日本人児童との比較から~ | 2022年1月1日から2022年12月31日の1年間に豊田市こども発達センターのぞみ診療所児童精神科を初診した豊田市及びみよし市在住の児童440名(日本人児童408名、外国人児童32名) |
2020/8/27~2020/3/31 | 愛知県における結節性硬化症の疫学研究(研究代表機関:名古屋大学) | 愛知県在住の結節性硬化症患者(2013~2018年に県内の総合病院や療育施設を受診した方) |
2019/6/20~2019/9/30 | 幼児期前期に知的障がいを伴う自閉症と診断された児の発達経過について ~発達指数・知能指数の推移に着目して~ | 2005~2007年度に「なのはな」に在籍した児のうち、知的障がいを伴うASDと診断された53名 |