研究倫理審査報告

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豊田市福祉事業団では、日々の支援の検証と向上を目的として、医療・保健・療育・福祉に関するさまざまな研究を行い、 その成果を障がいのある方々の支援に活用しています。
 私どもの研究の多くは、日頃の支援についてまとめた実践報告や統計調査、また現状把握や活動への評価を確認するためのアンケート調査などで、 薬物による介入や動物実験といった倫理を強く問われる可能性のあるものはほとんどありません。 しかし「人」を対象としたあらゆる研究では、対象者の人権尊重や個人情報への配慮を優先し、それが客観的に損なわれていないかの確認が必要です。
 当法人では、臨床研究に関わる倫理的問題について厚生労働省及び文部科学省の指針にそって「豊田市福祉事業団研究倫理審査委員会」を設置し、審査を行っています。 また、臨床研究を実施する機関として、委員会委員名簿、開催状況、その他必要な事項を毎年厚生労働大臣に報告しています。

研究倫理審査報告

2023年度

2022年度

2021年度

2020年度

2019年度

2018年度

2017年度

インフォームド・コンセントが個別に困難な研究について

 研究を実施するときには、対象となる利用者および保護者の方々に対して、 研究内容について十分な説明を行い、同意を得ることが求められています。しかし、診療録や療育記録などからのデータを得て後方視的に統計をまとめる研究など一部の研究では、すべての対象者から「インフォームド・コンセント(説明と同意)」をうけることが物理的に困難なことがあります。
 そのような研究が実施されているときにはホームページへの掲載によって広報することとし、インフォームド・コンセントに替えております。(現在、調査中の研究は下表のとおりです。)ご自身やご家族が対象に含まれると思われる研究について疑問などのある場合にはご連絡をいただければお応えいたします。ご了解くださいますようお願いいたします。

調査期間 研究課題名 調査対象
2023/2/28~2023/5/31 日本の療育センター児童精神科における外国にルーツを持つ子どもたちの初診状況 ~日本人児童との比較から~ 2022年1月1日から2022年12月31日の1年間に豊田市こども発達センターのぞみ診療所児童精神科を初診した豊田市及びみよし市在住の児童440名(日本人児童408名、外国人児童32名)
2020/8/27~2020/3/31 愛知県における結節性硬化症の疫学研究(研究代表機関:名古屋大学) 愛知県在住の結節性硬化症患者(2013~2018年に県内の総合病院や療育施設を受診した方)
2019/6/20~2019/9/30 幼児期前期に知的障がいを伴う自閉症と診断された児の発達経過について ~発達指数・知能指数の推移に着目して~ 2005~2007年度に「なのはな」に在籍した児のうち、知的障がいを伴うASDと診断された53名